Moto GP 2007年第6戦　ムジェロGP

大接戦の前半から抜け出したロッシが最高の走りで快勝。

ドカティとブリヂストンタイヤが圧倒的な性能を見せていた過去数戦とは違い、ロッシのマシンと、ミシュランタイヤの両方が改善してきているのが見て取れ、開幕からの流れが変わり始めたのが感じられた。

ムジェロGP　レース前のTips

開　催　日　：　2007年6月3日
コンディション　：　ドライ
気　　　温　：　24℃
路 面 温 度　：　29℃

2006年のムジェロGP

2006年のムジェロGPは、最初から最後まで、順位が目まぐるしく変わり、誰が勝ってもおかしくない見ごたえのあるレースだった。

前半はロッシとジベルナウが先行したが、徐々にカピロッシ、ヘイデン、メランドリ、ペドロサが追いつき、レース中盤からフィニッシュまで、激しい順位争いを繰り広げた。

2006年のベストレースの1つ。

1位　ロッシ、　2位　カピロッシ、　3位　ヘイデン

予選まではウェット、決勝はドライ

フリーも予選も雨で本戦はドライ。各車ともセッティングが出せず、ぶっつけ本番の感がある。

 

ロッシはムジェロ5連勝中

ムジェロはロッシの地元でもあり、5連勝中である。各ライダーがセッティングに苦しむ中、コースを熟知しているロッシが有利とみられる。

オリビエ・ジャックが復帰

第4戦　上海GPのフリー・プラクティス中に転倒し、ケガを負ったオリビエ・ジャックが3戦ぶりに復帰した。

玉田があわや予選落ち

玉田は予選の107％基準（トップのタイムから107％以内に入らないといけない）に届かず、予選落ちとなるところであったが、雨だったことから特別措置が取られ、決勝への出場を認められている。

カーティス・ロバーツが出場

Team Robertsから、ケニー・ロバーツJr.と共に弟であるカーティス・ロバーツが出場している。ケニー・ロバーツJr.は次戦のカタルニアGPを最後に引退し、その後はカーティス・ロバーツが引き継いだ。

ムジェロサーキットの概要

コース全長　：　5,245ｍ
コース幅　：　14m
コーナー数　：　右9　左6
最長ストレート　：　1,141m

決勝レース周回数　23　総走行距離　120.635km

ムジェロGP　決勝のグリッド

 

 

ムジェロGP　レースの経過

ホールショットはストーナー。バーミューレンとカピロッシがそれに続く。3番グリッドスタートのロッシは8位まで順位を落とす。

10番グリッドスタートのバロスが4位まで上がってくる。

カピロッシがクリスをパスして2位に上がる。

２周目

ホプキンスがロッシとバロスをパスして6位に。

メランドリがクリスをパスして3位に。

ドプニエが転倒リタイヤ。

ペドロサがバーミューレンをパスして4位に。

3周目

ロッシがバロスをパスして7位に。

2位のカピロッシがストーナーに迫る。

4周目

カピロッシがストーナーをパスしトップに。

3位のメランドリと4位のペドロサもストーナーに迫ってくる。

ロッシがホプキンスをパスし、5位に。

5周目

メランドリがストーナーをパスして2位に。

1位から7位までが0.6秒差で走っている。

ロッシがホプキンスをパスして5位に。

5位のロッシは4位ペドロサのスキを、ペドロサは3位ストーナーのスキを狙っている。

6周目

6周目に入るホームストレートで、ストーナーがメランドリをパスして2位に戻る。

第1コーナーでカピロッシがはらんでしまい、ペドロサ、ストーナー、メランドリにパスされ一気に4位に落ちる。さらにラインに戻るまでの間に、ホプキンスとロッシにも抜かれ6位まで後退してしまう。

コーナーでメランドリのインに開いた細いラインを、ロッシが危なげなくパスして3位に上がる。

7周目

第1コーナーでストーナーがペドロサを抜き1位に上がるが、ペドロサは第2コーナーで抜き返す。

ロッシがストーナーをパスし2位に。ロッシはすかさずペドロサにプレッシャーをかけ始める。

8周目

ロッシはトップのペドロサをマークしている。ペドロサのフロントが少し暴れている。

9周目

ロッシがペドロサをパスしてトップに立つが、ペドロサはロッシに付いていく。この時点で、3位のストーナーはペドロサから0.7秒ほど遅れている。

10周目

ホームストレートでペドロサがロッシをパスするものの、第一コーナーでロッシが抜き返す。

11周目

ストーナーがペドロサに追いつく。

12周目

状況維持の雰囲気。

この時点での順位順のトップスピード記録は　バロス317km/h　ストーナー310km/h　ロッシ300km/h　ペドロサ306km/h　ホプキンス303km/h　カピロッシ303km/h。　ロッシが如何にコーナリングで攻めているかが分かる。

13周目

ペドロサはロッシに付いて行くが、3位のストーナーはロッシから2秒遅れとなる。

14周目

ペドロサは0.3秒差でロッシに付いている。

15周目

ホームストレートで、ペドロサはロッシまで0.1秒差まで迫るが、パス出来ない。

17周目

ロッシとペドロサの差が0.7秒まで開く。

18周目

ロッシとペドロサの差が1秒まで開く。

19周目

ロッシとペドロサの差は1秒で変わらず。

20周目

ロッシとペドロサの差は1.1秒。4位のバロスがストーナーに迫ってくる。

21周目

第1コーナーでバロスがストーナーをパス。

最終周

ロッシ、ペドロサ、バロスの差は変わらず、そのままフィニッシュ。

ストーナーは最終周でバロスを追い上げるが、0.1秒届かずに4位となった。

ムジェロGPの結果

 

 

年間ランキング

ムジェロGP終了後の年間ランキング

ライダーランキング

 

コンストラクターランキング