Moto GP 2006年第13戦 マレーシアGP 

レース後半、ロッシとカピロッシは、残り周回数をまるで考えていないような、パッシング合戦を繰り広げた。レース後の2人の満足感に満ちた振る舞いは、見ていてとても気持ち良いい。

フリー走行で負ったケガで、満身創痍となったペドロサの、驚きの好走も見逃せない。

目次

マレーシアGP レース前のTips

開催日 : 2006年9月10日
コンディション : ドライ
気温 : 33℃
路面温度 : 49℃

2005年はカピロッシが勝利

2005年のセパンGPは、カピロッシがポール・トゥ・ウィン。

ロッシは2位だったが、年間優勝を確定している。3位はカルロス・チェカ。

ペドロサが強行出場

ペドロサがフリープラクティクス中のハイサイド転倒で、右膝に4針縫う裂傷と左足2本の指を骨折している。出場できるかどうか、危ぶまれたが、痛み止め注射を4本打って、強行出場している。

セテ・ジベルナウが、6月のカタルニアGPでの負傷以降、3ヶ月の療養から復帰している。

ニッキーヘイデンのマシーンに新型のフレームが持ち込まれた。

前日の予選が大雨で中止となり、フリープラクティクスの結果でグリッドが決定されている。

セパンサーキットの概要

コース全長 : 5,548mセパンサーキットのコースレイアウト

コース幅 : 25m

コーナー数 : 右10 左5

最長ストレート : 920m

決勝レース周回数 : 21周

総走行距離 : 116.508km

セパンはコース幅が広いですね。他のコースより10m近く広いかも。

マレーシアGP 決勝のグリッド

予選が雨で行えなかったため、フリープラクティスのタイムを基準にグリッドが決められた。

Row Grid Rider Team Time
1 1 Valentino ROSSI Camel Yamaha Team 2'00.605
2 Nicky HAYDEN Repsol Honda Team 2'01.043
3 Loris CAPIROSSI Ducati Marlboro Team 2'01.167
2 4 Kenny ROBERTS JR Team Roberts 2'01.898
5 Dani PEDROSA Repsol Honda Team 2'02.021
6 Sete GIBERNAU Ducati Marlboro Team 2'02.181
3 7 Randy DE PUNIET Kawasaki Racing Team 2'02.313
8 John HOPKINS Rizla Suzuki MotoGP 2'02.453
9 Marco MELANDRI Fortuna Honda 2'02.560
4 10 Casey STONER Honda LCR 2'02.790
11 Colin EDWARDS Camel Yamaha Team 2'02.800
12 中野真矢 Kawasaki Racing Team 2'02.832
5 13 玉田誠 Konica Minolta Honda 2'02.918
14 Toni ELIAS Fortuna Honda 2'03.102
15 Carlos CHECA Tech 3 Yamaha 2'03.123
6 16 Chris VERMEULEN Rizla Suzuki MotoGP 2'03.285
17 Alex HOFMANN Pramac d'Antín MotoGP 2'04.706
18 James ELLISON Tech 3 Yamaha 2'05.023
7 19 Jose Luis CARDOSO Pramac d'Antín MotoGP 2'05.958

 

マレーシアGPの経過

ホールショットはペドロサ。カピロッシとロッシが続く。ロッシは第2コーナーでカピロッシを抜き2位にあがり、直後にペドロサもパスしてトップに立つ。中野が転倒リタイヤ。

2周目

順位は先頭からロッシ、ペドロサ、カピロッシ、ヘイデン、メランドリ。最終コーナーでカピロッシがペドロサをパスし、2位に上がる。

3周目

ロッシとカピロッシが先頭集団から抜け始める。最終コーナーでカピロッシがトップに立つ。

4周目~6周目

ロッシがカピロッシにぴったりとくっついた状態で周回する。

7周目

ストーナーがジベルナウをパスし7位に上がる。ロッシがカピロッシをパスし、トップに立つ。カピロッシはペドロサにもパスされ3位に落ちる。

8周目

最終コーナーでカピロッシがペドロサをパスし、2位に戻る。同じコーナーでヘイデンがアウトにはらんでしまい、3位のペドロサとの差が開き、5位のストーナー、続くジベルナウとの距離が縮まってしまう。

10周目

ロッシはカピロッシに対して0.7秒のリード。

11周目

ジベルナウがストーナーをパスし5位に上がる。

14周目

14周目に入った段階で、2位カピロッシと3位ペドロサの差が2.2秒、ペドロサと4位集団のヘイデンとジベルナウまでの差が1.3秒、そこから6位のストーナーまでの差が1.2秒。カピロッシがロッシに迫り、パッシングのタイミングを探る走りを続ける。

16周目

カピロッシがロッシをパスするも、曲がり切れずにラインを外してしまい、ロッシが抜き返すという動きが2度繰り返される。

17周目

16周目と同じ動きが繰り返され、3回目のトライでようやくカピロッシがトップに立つ。ロッシはカピロッシにピッタリと付いて行く。まるで最終ラップのような展開。

18周目

カピロッシがロッシとの差をわずかに開く。

19周目

19周目に入った時点では、カピロッシに0.5秒差を付けられていたロッシだが、ペースを上げ、カピロッシをパスしトップに立つ。

20周目

カピロッシとロッシのパッシングが何度となく繰り返され、カピロッシがトップに立つ。

最終ラップ

最終ラップに入った時点では、カピロッシがロッシに0.6秒差で先行していたが、ロッシは残り半周でカピロッシに追いつき、パッシングに成功する。カピロッシは最終コーナーでアウトからのパッシングを試みるが、曲がり切れずに不成功に終わる。

マレーシアGPの結果

順位 Rider トップとのタイム差 タイヤメーカー
1 Valentino ROSSI - ミシュラン
2 Loris CAPIROSSI 0.849 ブリヂストン
3 Dani PEDROSA 3.863 ミシュラン
4 Nicky HAYDEN 5.780 ミシュラン
5 Sete GIBERNAU 9.301 ブリヂストン
6 John HOPKINS 11.081 ブリヂストン
7 Kenny ROBERTS JR 11.838 ミシュラン
8 Casey STONER 12.267 ミシュラン
9 Marco MELANDRI 15.019 ミシュラン
10 Colin EDWARDS 19.909 ミシュラン
11 Chris VERMEULEN 24.371 ブリヂストン
12 Carlos CHECA 30.884 ダンロップ
13 Randy DE PUNIET 36.335 ブリヂストン
14 玉田誠 48.777 ミシュラン
15 Alex HOFMANN 59.081 ダンロップ
16 James ELLISON 1'05.787 ダンロップ
17 Jose Luis CARDOSO 1'37.862 ダンロップ
R Toni ELIAS 中野真矢

レース後のポディウム、表彰台、インタビュー、何れでもロッシとカピロッシがお互いをたたえ合っている姿がとても素晴らしい。

2人の感情はインタビューでも語られている。

ロッシ
「僕もロリスも、オールドスタイルのライダーだからアグレッシブだしバトルを楽しむ。10回以上オーバーテイクしたけどお互いに必ずフェアだよね。」

カピロッシ
「あのようなバトルの後に負けてしまうなら構わない。レース自体が素晴らしかった。正統派方法で何度もオーバーテイクをしあったからね。」

 

尚、負傷を押して3位に入るという、驚きの結果を出したペドロサは、表彰式には出たものの、その後にメディカルへ直行したため、インタビューは欠席となった。

 

 

 

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